幼少期から海外の強豪チームのカンテラで高いレベルの指導を受け、実力を伸ばしてきた久保建英選手と中井卓大選手。
似たような経歴を持つ2人ですが、海外に移住した年齢や所属チームが違うなどがあります!
そして一番の違いは、FIFAが定めた条約(未成年選手の国際移籍に関わるルール)により、日本に帰国をしたか、しなかったかではないでしょうか!
久保建英選手が日本への帰国を余儀なくされてた一方で、中井卓大選手は海外でのプレーを続ける事が可能となっています。
今回は、久保建英選手と中井卓大選手と違いについて、年齢や所属チーム、久保建英が帰国の一方で、中居卓大がレアル残留出来た理由などを詳しくまとめました!
まずは中井卓大選手と久保建英選手のスカウト事情から比較していきましょう!
中井卓久と久保建英の違い【年齢と所属チーム】を比較!
中井卓大選手と久保建英選手の違いを説明する際に重要となるのは年齢です!
中井卓大選手は2003年10月23日生まれの17歳で、
久保建英選手は2001年6月4日生まれの20歳ですので、
年の差は2歳ということになります。
久保建英選手は2011年の10歳の時に、FCバルセロナの下部組織カンテラ入団テストに合格しており、
中井卓大選手は2012年の9歳の時に、レアル・マドリードの下部組織カンテラ入団テストに合格しました。
このように、中井卓大選手と久保建英選手は海外でプレーを始めた年齢と所属のチームが異なります!
幼少期から海外の強豪チームの育成機関で指導を受けてきた久保建英選手と中井卓大選手は共に実力があり、世界の舞台で活躍するにふさわしい選手です。
中井卓大と久保建英の五輪代表について比較!
しかし、東京オリンピックの出場メンバーに久保建英選手が選ばれて、中井卓大選手が選ばれなかった理由としては、年齢の違いが大きく関係していると言われています。
オリンピック代表選手の選抜時点で、中井卓大選手は16歳とまだ若くて経験が浅いというてんと、東京オリンピック後のパリオリンピックでの活躍するチャンスがあるため、代表入りはなかったという見方が多いです。
中井卓大選手は今後の活躍に期待ですね!
そんな中井卓大選手と久保建英は、未成年選手の国際移籍についての条約ができたことにより、海外でのプレーを続けられるか否かという部分で大きな違いが出てきました。
中井卓久と久保建英の違い【家族の形】を比較!
2010年頃、FIFAが未成年を保護する事を目的として、18歳以下の国際間移籍の禁止というルールを定め、未成年が移籍を目的として移住する事が認められなくなりました。
当時、久保建英選手は、父親が日本に在住しており、母親と弟と共にバルセロナに移住していたため、家族が離れ離れになっている事を理由に、2015年の14歳の時に日本への帰国が余儀なくされます。
また、中井卓大選手の場合も、父親や兄弟を日本に残し、母親と2人でスペインに移住していたので、帰国の対象として名前が挙がりました。
しかし、中井卓大選手の家族は、母親がスペインで仕事をしている事を証言した事で、処分が軽減されてレアルマドリードでプレーを続ける事が可能となったと言われています。
一部では、中井卓大選手の両親が偽装離婚をしたと言われており、中居卓大選手の将来を考えて家族の形を変えた事で、強豪チームのレアル・マドリードでプレーが出来るようにしたと言う説があります。
当初、FIFAはレアルが中井くんをクラブに呼ぶ際、家族と引き離す形だったと見ていたようだ。ところが、離婚後に移住権を得てから中井くんをマドリードに連れて来たという母親の証言により話は一転。処分が軽減される大きな材料になったという。
(引用:ZONE)
こちらが本当であれば、家族が離婚をするというのはかなり重大な決断だったと思われますが、息子が海外の一流チームでプレーをし続けられることを選び、とっさにそのそのような対応を取った中居卓大選手のご両親の判断力は凄いですね!
息子の中井卓大選手を家族総出でサポートして行こうという並々ならぬ決意を感じます!
しかし、中井卓大選手の家族は現在も仲がいい事が分かっていますので、偽装離婚ではなく両親の仕事の関係で移住していると説明したという説が現在は濃厚のようです。
中井卓大と久保建英の違い【海外での経験】を比較!
先ほど、久保建英選手は2011年の10歳の時に、FCバルセロナに、中井卓大選手は2012年の9歳の時に、レアル・マドリードにのカンテラ入団テストに合格したとお伝えしました。
しかし、久保建英選手はFIFAの条約により、海外でのプレーを続けることができずに一時的に帰国して、18歳という年齢になってからレアル・マドリードに戻りました。
- 2011年8月に、FCバルセロナのカンテラに入団
- 2015年3月に、日本へ帰国してFC東京の下部組織に入団
- 2017年11月1日に、FC東京とプロ契約を締結
- 2019年6月14日、スペインのレアル・マドリードへ移籍
久保建英選手が、海外でプレーしてきた期間は、FCバルセロナのカンテラ時代の3年半と、レアル移籍後の2年ほどになるため、合計で約5年半と言うことになります。
一方で、中井卓大選手は幼少期に所属していた、地元滋賀県のサッカーチーム「AZUL FOOTBALL CLUB」から、レアル・マドリードに入団してからというもの、海外でのプレーを続けてきました。
- AZUL FOOTBALL CLUB
- 2012年に、レアル・マドリードにのカンテラに入団
そのため、中井卓大選手は約9年間もの間、レベルの高い環境で同世代の選手と競い合い、海外の指導者の元で的確な指導を受けて才能を磨くことができたというわけです。
幼少期から海外のチームから声がかかり、プレーするだけの才能があったという点では同じ境遇でしたが、海外でプレーをしてきた経歴という点では、中井卓大選手の方が経験豊富であることは間違いなさそうです!
中井卓大選手は、2020年にイギリスのガーディアン紙による「世界で最も才能のある若手選手60名」の中の1人に選ばれたというほど、世界でも注目されている選手であります!
東京オリンピックで、サッカーファン意外の日本人から一躍注目を集めた久保建英選手ですが、これから活躍が期待されている中井卓大選手と共に、さらに日本のサッカーを盛り上げていってほしいですね!