【なぜ】スケートボードオリンピック選手が若い理由5つ!年齢制限や世代・競技人口が関係?

東京オリンピックで新競技となったスケートボードで金メダルを獲得した、西矢椛選手と堀米雄斗選手は、見るからに年齢が若いですよね!

西矢椛選手は、日本人選手で史上最年少で金メダルを獲得しています!

また、海外の選手をみても年齢層が低く、ベテランの選手より10代の選手が活躍する姿が目立ちました。

東京オリンピックのスケートボードで、若い選手が活躍している理由はなんなのでしょうか?

今回、スケートボードでオリンピック代表に選ばれた選手の年齢が若い理由についてまとめました!

スケートボード・オリンピック代表選手の年齢層が若い!

東京オリンピックのスケートボードの代表選手の年齢が若いと注目されています!

男子ストリートに出場して優勝した、堀米雄斗選手は1999年生まれの22歳!

女子ストリートに出場して日本人最年少金メダリストとなった西矢椛選手は2007年生まれの13歳です!

その他のスケートボードで東京オリンピックの代表に選ばれた選手の年齢を見ても、

スケートボード・ストリート代表選手

堀米 雄斗:1999年生まれの22歳

青木 勇貴斗:2003年生まれ17歳

白井 空良 :2001年生まれ19歳

西矢 椛:2007年生まれの13歳

西村 碧莉:2001年生まれ19歳

中山 楓奈 :2005年生まれ15歳

スケートボード・パーク代表選手

平野 歩夢:1998年生まれ22歳

四十住 さくら:2002年生まれ19歳

岡本 碧優 :2006年生まれ15歳

開 心那 :2008年生まれ12歳

と、ほとんどの選手が10代の若い選手であることがわかります!

スケートボードのオリンピック出場選手の年齢が若い理由は?

スケボー・スケートボードの年齢が若い理由は?

引用:Twitter

スケートボードのオリンピック代表選手に、10代を中心とする若者世代が多い理由として、以下の5つが考えられます!

  • 幼少期からスケートボードに親しめた。
  • 練習や海外遠征などサポートしてもらえていた。
  • スケートボードの練習場が増えてきて、練習出来る環境が整えられてきた。
  • オリンピックに出場出来る年齢制限がない種目だった。
  • 伝統競技ではないので、ベテランの選手が少ない。

1つずつ詳しく解説していきます。

幼少期からスケートボードに親しめた!

スケートボードのオリンピック出場選手の年齢が若い理由の1つ目は、選手の親世代がスケートボードブームを経験してきたからです!

日本でスケートボードがブームとなった1990年代に、スケートボードにハマった方を親に持つ選手が多く、現在10代の選手達は早くからスケートボードに親しめた世代という事になります!

実際に、男子のストーリートで優勝した、22歳の堀米雄斗選手や19歳の西村碧莉選手は、幼少期から父親の影響を受けてスケートボードを始めています。

そのため、まだまだ日本では馴染みのないスケートボードですが、親がスケートボードの経験者のため、幼少期からアドバイスをもらいながら育ってきた世代になります。

子供の頃からスケートボードに親しみ、技のコツやポイントなどを教えてもらえる環境で育ったということが、現在の若い世代の選手の強さの理由と言えそうです!

両親の理解があり、サポートしてもらえていた!

スケートボードのオリンピック出場選手の年齢が若い理由の2つ目は、親が競技して理解をしている事が関係していると言えます!

先ほどと同じく、親世代がスケートボードに理解があるということで、若いうちから海外の試合・大会に出場する機会を得たり、練習に連れて行ってもらえるなどのサポートが充実していたと言えます。

日本でスケートボードがメジャーになっていない分、上手い選手が滑る姿を見たり、レベルの高い試合に出場するには、海外遠征が必要になります。

その点、両親から競技にたいする理解が得られる事で、海外の試合に参加できる機会が多く、経験を積みやすかった世代であると言えます!

伝統競技でない!

スケートボードのオリンピック出場選手の年齢が若い理由の3つ目は、スケートボードは他の競技とは違って伝統が浅く、競技として認められるようになったのが最近であであるため「指導者」という存在が日本にはいないといいます。

そのため、他の競技でいうところの20代後半〜30代といったベテラン選手は、競技としてスケートボードを練習してきたと言うよりかは、スケートボードを趣味として自由に楽しんできたという世代になってしまいます。

実際、今回のオリンピックにスケートボードの試合の解説者として携わっている瀬尻稜選手も、現在24歳という年齢で、現役として活躍できる年齢や体力であることがわかりますが、『試合で勝つことよりも、楽しむことを大事にしたい』という理由で選手としては参加しない選択をしています。

「小さい時から父ちゃんに『勝つことが一番』って教わってきたので、15、16歳くらいまで勝つために大会に出てたんですよ。でも、海外の大会に多く出るようになってから、勝つだけじゃなくて、自分が楽しむために大会に出るんだっていうのを、いろんなスケーターから感じて。自分でもそう強く思っていた時期が、ちょうど五輪競技になるって決まった時期だったんです。だから『いや、オリンピックは出ないっしょ。俺は楽しくスケボーするっしょ』って思って、目指さなかったんです(笑)」

(引用:THE ANSWER) 

そのため、20代後半〜30代といったベテラン選手は、オリンピックや大会に出場することを目的としていない選手もいるようですね!

現在、スケートボードの競技人口は、全国で10代前半から30代を中心に約2千人と推定されていますが、世代によってスケートボードに対する考え方が異なるようです。

また、幼少期からひたすら練習をしてきた10代の若い世代の選手の実力が上まわるという結果となり、10代の若い選手の活躍が目立っていると言えそうです!

年齢制限がない!

スケートボードオリンピック代表の開心那

引用:Instagram

スケートボードのオリンピック代表選手で若い世代の活躍が目立つ理由の3つ目は、年齢制限がないからです。

国際オリンピック委員会(IOC)は、五輪出場選手の最低年齢を定めていませんが、各競技で独自の基準を設けています。

体操選手は16歳から、ボクシングは18歳からなど、オリンピックに参加できる年齢が指定されている中、スケートボードには年齢制限がありません。

他のスポーツでは、年齢制限があって参加できない若い選手がいる中で、東京オリンピックのスケートボードでは、12歳の最年少でオリンピックの代表選手となった開心那選手を始め、若い選手が代表選手として選ばれ活躍できる環境が整っています。

スケートボードは、年齢制限がない事で、若い世代の選手が活躍しやすいスポーツとなっています!

ちなみに、オリンピック史上、最年少でメダルを獲得したのは、1896年に開催されたアテネオリンピックの体操で、当時10歳のギリシャのディミトリオス・ルンドラス選手が団体種目で、銅メダルをとりました!

スケートボードの練習場が昔より増えた!

スケートボードのオリンピック出場選手の年齢が若い理由の3つ目は、スケートボード専用の練習場が増えたことです!

現在、国内にある練習場は、365箇所と言われており、まだまだ日本でスケートボードの文化は浅いですが、それでも昔に比べてスケートボードを練習できる場所が増えました。

スケートボード専用の練習場ができたことで、若い世代の選手は子供の頃からスケートボードを本格的に練習できる環境が整えられていたということになります。

若者世代が力を伸ばす理由は、幼少期からスケートボードを練習できる場所を利用していた事が関係していると言えそうです!

しかし、西矢椛選手が、試合後のインタビューで、

「パークが増え、ストリートでも人にぶつからない程度に滑れるようにしてほしい」

(引用:読売オンライン

と訴えていた事から、まだまだ十分な環境が整っているとは言えないようですね。

今回、オリンピックでスケートボードが注目されたことで、さらにスケートボード専用の競技人口が増え、練習場も増えるといいですね!

オリンピック代表のスケートボードの選手が若い理由まとめ

今回、オリンピック代表としてスケートボードの選手に選ばれた方々の年齢が若い理由をまとめました。

  • 親世代がスケートボードブームで、幼少期からスケートボードに親しめた。
  • 親世代がスケートボードブームで、練習や海外遠征などサポートしてもらえていた。
  • スケートボードの練習場が増えてきて、練習出来る環境が整えられてきた。
  • オリンピックに出場出来る年齢制限がない種目だった。
  • 伝統競技ではないので、ベテランの選手が少ない。

これらの事が理由となり、スケートボードの代表選手が10代〜20代を中心とする年齢が多く、若い選手が実力を持ち合わせていると言えます。

東京オリンピックのスケートボードは、85日にパークの試合があり、平野歩夢選手や日本人選手の中で史上最年少で出場する12歳の開心那選手などもいますので、まだまだ楽しみです!